あっ日穀製粉のそばの国だより

豊かな自然に囲まれたそばの国信州から、日穀製粉が様々な情報をお届けします。

2016/04/22

スタッフlog

第18回 長野マラソン参加記

スタート地点に並ぶころ、ポツリポツリと雨が...。
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アブドーラ・ザ・ブッチャーの入場テーマ曲「吹けよ風、呼べよ嵐」のベース音が頭の中によぎる。
『なにもこんな日に、こんな天気にならなくてもいいのに...』と思いつつ、スタートを待つ。
スタート直前、マラソン界の『リヴィング・レジェンド』高橋"Qちゃん"尚子さんがマイクを握る。
彼女がランナー達に話しかけると、テンションがグーンと上がる。これがスターってものなのか...。
そして、2016年4月17日(日)午前8時30分スタート!

今回、日穀製粉のグループ会社「しなの麺工房」から6名が参加しました。
メンバーはサブスリー・サブフォー(3時間・4時間のタイムを切る)をめざすアスリートランナーから完走できればOKのファンランナーまで、それぞれ。
ただし、ファンランナーにとって長野マラソンの「制限時間5時間」というそれはけっこうハードルが高いのです。(ちなみに東京マラソンなどは制限時間7時間)。
かくいう筆者は、
自称『下り坂48』の年男。練習も仕事にかこつけて、おざなりになりがち。
制限時間内にゴールできればと考えるギリギリランナー。

そんなギリギリランナーが完走するための作戦は、
1.とぼとぼ走る
絶世の美女が横を通っても、おじいちゃんに抜かされても、決して追いかけない。
10kmを1時間のペースで30kmまで走り、残り2時間で12kmをなんとかする。
「それ、走ってんの?」って言われるほどのペースで。
2.事前に最終関門の時間をチェックしておく
「制限時間5時間」とあるが、最終収容関門(41.1km)を4時間59分で通過できれば残りの1kmは歩いても大丈夫。そこさえクリアすればいいのだ。

スタートから5分かかって、Qちゃんが手を振るスタートラインを通過。
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5kmすぎ、善光寺下を左折して中央通りへ。観客の声援がありがたい。
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ビッグハットの手前で10km。1時間9分、まあまあのペース。天気は小康状態。
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17km付近のエムウェーブを折り返し。このあたりから雨と風が強くなる。
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五輪大橋を渡る途中で20km、2時間11分。横風に体がもっていかれそうなほど...
橋を渡り終えて中間点。
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ホワイトリングで25km。雨はようやく小降りになってきた。ここから土手のコースへ。
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松代で30km、3時間19分。練習でも30kmまでしか走っていないので、そろそろ限界か。
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ここまで移動して待っていた家族の姿が。そこで次男坊が一言「パパ、もっと早く走りなさい!」
お前、簡単に言ってくれるけどさぁ~(泣)
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(長男が車中から撮ってくれました)

33km付近の土手で、スタート地点でも大会のテーマ曲を演ってくれた"The Canadian Club"。
「よくここまで来たな~!」と、ここでも演奏。ヘロヘロのカラダにカンフル剤をもらったと思う反面、
『バックブリーカーで、オレの背骨へし折ってくれねえかなぁ~』と妄想する不埒な自分。
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岩野橋を渡って35km。雨も上がってピーカンに。ただし強風はあいかわらず。
このあたりから時計を見ながら、歩いたり走ったり、とまって屈伸運動したりのくり返し。
この土手が、果てしなく続くんじゃないかと感じたのは自分だけじゃないはず・・・
ただ不幸中の幸いだったのは、35km以降が追い風になったこと。
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最後の直線。
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そして、最終関門を制限時間の10分前に通過、いざオリンピックスタジアムへ!
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オリスタのトンネルをぬけると...、
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そこはGOAAAL!!
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4時間58分06秒。ギリギリランナーのミッション、なんとか完遂しました!blog_160421_15.jpg

大会データによりますと、
【出走者】9,530人  【完走者】8,083人  【完走率】84.82%
前年が完走率87.59%だったのにくらべ、かなり低い数字です。
やはり強風はランナーの"やるき"を削っていくんですね。だって、3年前の雪が降った大会でさえ完走率は85.84%だったんですから。
ちなみに、しなの麺工房から参加した6名のうち私を含め5名が完走、残念ながら1名が37kmでリタイアしてしまいました。

毎年『こんな苦しいこと、二度とやりたくない!』と思っているくせに、その頃になるとまたエントリーしようとする自分がいる。不思議なものです。
最後に家族をはじめ、マラソン仲間、職場の同僚、そして沿道で応援いただいたみなさんなど、
すべてに感謝です。ありがとうございました!
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