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そばの国の南端、「神の村」と称される天界の郷には隠れたそば処があった。

そばの国を、学ぼう。

飯田市で「信州大そば」の生産拡大と普及を目指す「飯田そばの会」

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 ≪Vol.40≫ 2009.06.01

「信州大そば」とは、昭和60年に登録されたそば品種で、一般的なそばよりも粒が大きい事が最大の特徴ですが、寒冷地では収量が伸びない等の理由で近年では長野県内でも生産数が減る傾向にあります。しかしながら、長野県の中でも南に位置する飯田市は比較的温暖な気候である為、「信州大そば」の栽培に適しており、「飯田そばの会」では、飯田を信州大そばの名産地とすべく、栽培の拡大と普及に努められています。

「飯田そばの会」は1996年に発足され、今年で13年目を迎えます。現在の主な活動内容は、年間2000〜3000人の体験教育旅行生の受入れ(そばの栽培体験やそばの手打ち体験)、月3回の手打ちインストラクター養成講座の開催、大学や各イベントでの手打ち実演会や講演会の開催、そば種子銀行の運営(そばの種を借り入れて育て、収穫後に借り入れた量の5%分を上乗せして返済、大量収穫した場合は、相場で買い取りも可能)、信州大そば祭りの開催、等々と幅広く、これらの活動を通じ、「信州大そば」の生産拡大と普及活動を行っています。


同会会長の仁科保さんは、飯田市内でそば屋「殿岡乃匠」に道場を持ち、飯田そばの会の運営に日々追われています。信州大そばの生産については、自らも栽培すると共に、未経験者には栽培指


導を行い、年々その生産量が増え、昨年は7haまで拡大、今年は更に数量が増える予定との事です。又、そば粉の製粉に於いてもこだわりが有り、仁科さん所有の石臼を使い、そばの実を粗く挽いた粗挽きタイプのそば粉と、そばの実を丁寧に細かく挽いた細挽きタイプのそば粉に製粉し、これら二つのタイプのそば粉をブレンドする事で、信州大そばの特徴であるモチモチをした食感とそばの風味を最大限に引き出す工夫を実践されています。このそば粉は、仁科さんの道場「殿岡乃匠」の他、市内の3件のそば屋で使用されています。

仁科さんは、これまでの活動が飯田市の地域活性に貢献したとして2004年に「ムトス飯田賞」を授与されています。戦中戦後の幼少時期に命を繋げてくれたそばに対し、深い思い入れと愛着があり、今も尚、そばを通じて色々な人に出会える事に感謝されているとの事。信州大そばと言えば飯田市を連想してもらえる様、今後もブランド化に努力し、地域に貢献したいと語る仁科さんのキラキラ光る瞳がとても印象的でした。

 

 

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