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Vol.7  特集 ・

(平成13年3月1日発刊)

▼CONTENTS

そば学 ●銘酒・そば通の酒 そば紀行 ●そば川柳入選句 ●ちょっと小耳に ●おいしいもう一軒 ミカのおいしいそばの簡単レシピ

●そば川柳佳作発表 ●お便り紹介 ●そば通倶楽部 ●クロスワードそばクイズ ●おいしいもういっぴん 


 

その七、世界のそば事情

年間消費量の80%を輸入にたよる 日本のそば事情

 

◆そば大国 中国

中国のそば畑

中国のそば畑

 中国で発祥したとされる「そば」は、現在、ロシア、中国、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、アジア諸国等、世界的に広く分布し、全世界で年間およそ300万トンの生産に至っている。その約半分を中国が占めている。まさにそば大国である。

 中国の国土はおよそ960万平方キロ、日本の約26倍に相当する。この広大な国土の全般にわたって、そばは栽培されており、その裾野は驚くほど広い。よって一様に「中国産そば」といっても、その品質は中国国内の栽培地域によって大きく異なる。

国産そばに匹敵するほどの良質のものから、品質は劣るが安価で取り引きされる様なものまで様々である。一般的には内蒙古等の北部地域で生産されるそばが良質であるとされている。

 

◆日本のそば生産

 現在、日本では年間およそ13万トンのそばが消費されている。これに対して、日本の年間生産量は2万トン強である。これは日本の年間消費量の約20%にしか満たない。不足分の約80%については、上述した中国等からの輸入に依存していることになる。

 日本国内のそば生産について注目すると、北海道が約50%、ついで鹿児島を始めとする南九州地区、さらに長野県、福島、茨城、栃木といった具合に続く。北海道と南九州のそばは、その栽培時期や性質にかなりの違いが観られる。北海道では日長反応の弱い夏型のそばが用いられ、5月上中旬から7月上旬にかけて栽培される。一方南九州地区では日長反応の強い秋型のそばが用いられ8月中旬から10月にかけて栽培される。基本的には、北上と共に夏型、南下すると共に秋型の傾向になるが、その中間型もある。

 新そばの収穫時期に注目すると最も早く北海道で7月上旬に新そばが収穫され、南下すると共にその時期が移行し、最後に南九州地区で10月に新そばが収穫されることになる

 

◆そばの輸入

 日本へ輸入されるそばは、やはり中国が最も多く、年間9万トンにも及ぶ。日本への輸入品中の約85%は中国産である。まさに日本のそば文化を量的に支えているのは、中国であるといっても過言ではない。中国から輸入される際は、一般に地域と粒の大きさによって分類され、取引価格の客観的な判断材料とされる。たとえば中国北方中粒や中国内蒙古大粒といった具合である。またこのほかに整粒の割合、土砂や異種穀粒等の夾雑物雑物の混入率(精選度合い)からA級、B級といったランク付けも行われ、価格に反映される。玄そばの価格は、これ以外に品種や受渡時期、その年の豊凶等によって変動するが、国内産そばの価格に比べ、大きく下回る。中国に次いで、日本への輸入が多い国は、アメリカ、カナダである。平成11年度の統計(別表)からすると中国、アメリカ、カナダの三国で日本に輸入されるそばの約98%を占めている事になる。

平成11年度 国別玄そば輸入量


世界のそば栽培と輸入状況はこちらへ

 

◆南半球からの輸入

 オーストラリアやアルゼンチン、ブラジルからの輸入もある。これらの国は南半球に位置するため、日本と季節が正反対で、そば栽培の時期も異なる。そのため日本でそばが収穫されない時期に新そばが取れる。うまくいけば日本でも一年中新そばが楽しめることになるのだが、輸送時間が長いため、香りの低下や変色等の品質劣化は拭えないようである。

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●その3 徳島県 [祖谷(いや)そば]


 今回は、様々な「そば」の食べ方で知られる”祖谷そば”をご紹介します。

 祖谷は吉野川の支流祖谷川渓谷に沿った山村で、村内の標高差が170〜1900mまで有り急傾斜地の為、昔から米は貴重品でそばをはじめとする雑穀類を主食としていました。中でもそばは「徳島在来種」で、小粒ながら粘りが強く風味が濃いことで知られています。

 祖谷では今でもほとんどのそば農家で、そばを打つ事は当たり前の事として受け継がれ、専用のこね鉢や包丁を持たず、又へそだし・角だし・水回し等の専門用語もなく、昔からの山里の生活技術の一つとして受け継がれてきました。

 少し黒めで太めのそばを現在は"いりこ"のだし、昔は雉等の山鳥や、渓流のアマゴから出しをとった汁を使ったかけそば式の食べ方が主流で、ざるそば式の食べ方は少ないそうです。

 以下に麺以外の珍しいそば料理2品をご紹介します。

【そばすべし】 いりこでとった出し汁できざんだ鳥、人参、豆腐、大根の葉を煮立て、箸でかき混ぜながら"そば粉"を振り入れていき、汁にとろみが付いてくると食べ頃。

【でこまわし】 そば粉で作った団子と地物の里芋、石豆腐、こんにゃくを串刺しにして囲炉裏で焼いた味噌田楽。その形が阿波の人形浄瑠璃の木偶を連想させることからの命名。

 

 いずれも、ほのぼのとした味わいを感じさせられ一度は訪れてみたいそばの国です。

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ミユキのおいしいそばの簡単レシピ


●今号の掲載 >>>  そば寿司

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