あっ日穀製粉のそばの国だより

豊かな自然に囲まれたそばの国信州から、日穀製粉が様々な情報をお届けします。

2012/01/12

そばふれあい館だより

そば畑の生長日記 〜脱穀・精選編〜

そばふれあい館で収穫された蕎麦も乾燥を終え、そば粉を製粉するための次工程『脱穀・精選』へと進んでいきます。

1月6日(金)

乾燥を終えた蕎麦の脱穀と精選をおこないましたので、その様子をレポートします!

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乾燥後の葉や茎が付いた状態です。

この時点の重量は2.16kgありましたが、作業後はどのくらいになるでしょうか?

まずは蕎麦の実以外の異物を除去する選別作業です。

はじめに手作業で茎をとって、篩(ふるい)にかけていきます。

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作業後はこんな感じに・・・↓↓↓

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次は、「唐箕(とうみ)」にかけて、残った葉や茎などの異物を風で除去します。

【唐箕とは?】
蕎麦などの穀類を風力を利用して選別する農機具。原料供給用の漏斗(ろうと)、羽根車(翼車)を収めた風胴で、落とされた原料は羽根車からの横風を受けて、いちばん手前に精粒、遠方に夾雑物(きょうざつぶつ)、その中間にくず粒が落下する装置です。

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この作業を何回か繰り返すと・・・残っていた葉や茎もきれいになくなりました↓↓↓

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「えっ!これで選別は終わり!?」 いいえ、まだまだです・・

収穫の時に石などが入ってしまう可能性があるので、唐箕だけでは不十分なのです(@_@;)

石など重みのある異物を取り除くには、「石抜き機」を使って選別していきます。

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さらに、選別した蕎麦の実を「磨(みがき)機」に入れて、きれいにします。

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磨き作業が終わると・・・下の画像【After】のように外皮の黒味が増してツヤツヤしているのがわかると思います。

【Before】

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【After】

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こうしてようやく異物除去作業は完了です(ー。ー)フゥ

異物除去後の重量は1.97kgになりました。

ホッとするのもつかの間、次は蕎麦の実の殻を外す脱ぷ作業です。

まずは、「ふるい機」にかけて蕎麦の実を・中・に選別します。

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続いて、選別した蕎麦の実を別々に「脱ぷ機」にかけていきます。

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↑↑↑真剣な表情のY部長(^_^)

脱ぷ機からきれいな蕎麦の実が出てきました〜 (≧ ≦)Ω ヨッシャ!

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これを再び「ふるい機」「唐箕」にかけて、殻を取り除いていきます。

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↑↑↑そば殻

殻付きの蕎麦の実も少し混ざっていますが、最終的にこんな感じに↓↓↓

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以上で脱穀・精選作業は完了!

そば殻を外した「丸抜き」の蕎麦の実が1.45kg出来上がりです。

(葉や茎が付いていた状態から-0.71kg、脱ぷ前から-0.52kg)

蕎麦の実の脱穀から精選まで、いかがだったでしょうか?

手作業でやるとなると、なかなか大変ですよね〜 (;´ρ`) グッタリ

さぁ次はいよいよ『製粉〜そば打ち』にチャレンジです。

お楽しみに!!

【これまでの日記帳】
そば畑の整地(9/6up)種まきと発芽(9/12up)元気に生長中(9/20up)もうすぐ開花(9/30up)
開花の始まり(10/3up)もうすぐ満開(10/14up)満開(10/24up)結実の始まり(11/11up)
島立て乾燥(11/21up)乾燥方法変更編(11/28up)

【お問い合わせ先】
そばふれあい館
長野県松本市南松本2-6-52
(日穀製粉株式会社 松本工場内)
TEL. 0263-25-2022

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